髪の毛をすかない、削がない、彫刻のようなカット
それは美容師歴２５年を経てたどり着いた究極のカット技法
ニューヨークドライカットの特徴
・乾かしただけで立体的なシルエットが出せて、簡単にスタイリングが出来ます。
・えり足、前髪など、部分的に浮き上がる生えグセを抑えます。
・多い毛を削らずにボリュームダウンさせていきます。
・立ち上がりの弱い細い毛に自然なシルエットを出していきます。
・クセ毛を抑えることもウェーブとして活かすことも出来ます。
・カットだけでも髪にツヤが出やすくなります。
・リバースにもフォワードにも、きれいな流れを作っていきます。
・パーマと組み合わせて立体的なウェーブになっていきます。
・髪が自由に動き、美しさを表現していきます。
サロンカドルが取り入れているニューヨークドライカットと
日本の美容室のほとんどが取り入れている従来のブラントカットとの一番の違いは
髪の毛を面(パネル)ではなく、点で切っていくというところです。
少しずつ髪をつまんでその人の骨格に合わせながら
頭の丸みに沿って、髪の落ちる位置を確認しながら
数本ずつテーパーと言うカット技法で切っていくニューヨーク生まれの特殊なカット技法。
点で切ることで、髪と髪一本一本にほんのわずかなズレが生じ、従来のカットよりも
ナチュラルで柔らかいタッチのカットスタイルを表現できるのが大きな特徴です。
髪の毛を点で切ることにより、点と点が無数に重なり
その重なりが空気を含んで立体感のあるシルエットを生み出します。
また、無駄な削ぎが入らないので、髪の毛が揺れたときに
何とも言えないカットラインの美しさをかもしだします。
カットの違いをわかりやすく説明すると下のようになります
〈従来のブラントカット〉
カットラインが直線的
〈ニューヨークドライカット〉
カットラインがふぞろい
一見そんなに違いはないように思えるかもしれませんが
日本人の平均的な髪の毛は10万本とのことなので
10万本全てが積み重なった時の違いは歴然としています。
よく、切りたてよりも一週間位たつと馴染むと言われる方がいますが、
ニューヨークドライカットは、切った時から、よく馴染み、仕上がりも自然です。
また、２か月、３か月と時間がたっても、
型くずれをしにくいのも感じていただけると思います。
特殊なカット技法となりますので通常の美容室のカットよりも
お時間がかかってしまいますのでご了承ください。
ニューヨークドライカットの流れ
アウトライン(ベースとなる長さ)
シェイプ(スタイルの要となるフォルムをデザインする部分)
トップ(つむじ周りの一番上の部分)
に分けてブロッキングします。
髪の毛を正確にカットするためにくせを伸ばします。
くせの強い方は生え際のところも念入りに。
次にブローでまっすぐに伸ばします。
髪の毛を基本となる正しい位置に戻してからカットするためです。
ニューヨークドライカットは毛先中心に細かくカットしていくので
毛先がより正確に見えるようにアイロンをいれます。
1cmの毛束をとり、毛先を中心にテーパーというカット技法で
細かく細かくカットしていきます。
髪の毛先が、筆の穂先のように自然に先細りに重なっていく
そんなイメージで1本１本丁寧にカットしていきます。
１本１本髪の毛の落ちる位置を目で確認しながら
仕上がりのスタイルをイメージして
ボリュームを減らしたいところ
ボリュームを出したいところ
常に頭の中で意識しながらひたすらカットしていきます。
細かくカットした点が無数に重なり、それらが積みあがって造られた
ヘアスタイルは、手触りさえも変えてしまいます。
無駄な削ぎをいっさい入れないので毛先の傷みが少なく
髪の毛に艶が出やすくなります。
“そいでないのにかるい”
ニューヨークドライカットの特徴の一つです。
この感覚は実際にカットしてみれば感じていただけると思います。
くせ毛の場合
くせ毛のドライカットは、くせがある状態でカットした方が
いいんじゃないか、と思いますよね？
でも、くせ毛っていうのは気まぐれで
美容室でカットした時にはくせを生かしたスタイルが
格好良く仕上がっていても、ご自宅でシャンプーして
乾かすとまた違う方向にくせが出てしまいます。
そういった理由から、ニューヨークドライカットの考えとしては
一番ニュートラルな位置でカットすることで
くせの出方のブレを最小限にすることができるので
くせ毛をうまくコントロールできると考えられています。
なぜニューヨークドライカットが時間がかかるのか？
納得いただけたでしょうか。
