みなさん、カラーは明るくしたり暗くしたりが簡単だと思ってますか?

私はそう思っていました。

明るくしたり、暗くしたり

気分によって自由に、簡単に変えられる、と。

 

明るくするのは問題ないんです。

暗くするのも濃く染めればいいだけです。

問題なのは、暗く染めた後

やっぱり明るくしたい、となった場合です。

とくに就活中のお嬢さまをお持ちのお母さまには

知っておいていただきたいです。

就活の時は黒髪にしていても

就職が決まった後、また明るくしたい

となった時に大切な髪の毛を傷めないためにも

ぜひ知っておいていただきたいです。

 

自分自身の髪の毛を明るくするのと

暗く染まった髪の毛を明るくするのは

原理が異なるのです。

自分の髪の毛を明るい色に染めるには

以前お話ししたようにメラニン色素を

カラー剤の1剤で脱色することで

明るくするのですが

カラーで暗く染めた色素の場合は

カラー剤の1剤の脱色の力だけだと

パワー不足なのです。

パワー不足なので色がきれいに発色しづらく

見た目が汚く感じてしまう色になってしまいます。

なので、一度ブリーチ剤(もしくは脱染剤)で脱色をしてから

いつものカラーの施術をする・・・という

いわゆる美容室ではダブルカラーと呼ばれる

施術が必要になります。

ブリーチ剤を使用すると

髪の毛にすごく負担をかけてしまうことになります。

一方、脱染剤というカラーの染料のみを抜くことのできる

薬剤を使ってから、カラーし直す。

こちらは髪の毛に負担が少ないのですが、コストも時間もかかってしまいます。

もちろん、そういったご希望があれば

サロンカドルではダメージを最小限に抑えた

施術を提供させていただきます。

 

怖いのは、ご本人もそういった複雑な

施術を忘れてしまって違う美容室へ行かれた場合。

(数か月前のことなんて忘れてしまって当然です。)

施術履歴を把握しきれないで

カラーをしたり、パーマをかけたりすると

思わぬダメージを受けてしまうことにも

なりかねません。

いつもショートヘアしかしない、

というような方ならカットされて

傷みやすい部分がなくなっているからいいのですが

セミロング以上になると

2~3年分くらいの薬剤履歴を把握していないと

適切な施術が難しくなります。

 

そういったことを防ぐために

美容室では『カルテ』なるものを使用して

お客様の髪の毛の薬剤履歴を管理しています。

 

お客様が薬剤履歴を覚えることは不可能なので

美容室専用お薬手帳みたいなものがあれば

いいのになぁ、と思ったりします。

 

もし覚えていたらでいいので

明るい色から暗い色に変えたことがある方は

必ず美容師さんに

「黒染めしたことがあります」

と伝えてくださいね。

 

 

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